痘痕も靨。
質問箱に興味深い質問が届いていたので、久しぶりにブログでお答えします。
まず質問はこちら。
面白い着想ですね。
確かに、お芝居以外にも様々な場所へ行ったり何かを見たり聞いたりする事は価値のある事だと思います。
VRゴーグルなので、本物さながらに五感すべてを刺激する、とまではいかないかもしれませんが、それはそれで見識や見聞が広がると思います。
お芝居を10回観るお金を使えば小旅行にいけたりもするので、どこかへ自分で赴いて実際に体感するほうが良いかもしれません。
なんだかんだ言って、本物の体験が一番ダイレクトに自分の見識や見聞を広げられるかなと思います。特に見聞は。
ただ、それらの体験とお芝居を(10回)観る事のどちらのほうがという優劣はないのではないかと思います。
深海も宇宙空間も、言ってしまえば世界の果ても過去の世界もVRでは結局、どんなに本物の映像を使っても、どんなにリアルに描かれていても、映像として再現されたものです。もちろんそれを悪いとは言いません。素晴らしい技術だと思います。
お芝居もそれはそれで、台本を元に作り上げられた出来事であったり人だったり生活だったり、感情だったり。そういうものの再現です。
少し形は違えど、それぞれの再現の光景の中から何を読み取ったり感じ取ったり、どんな感想を持つかは結局自分次第なんだと思うんです。
確かに、残念ながら駄作と感じる芝居は存在しないとは言い切れません。
ですが、特別な光景に比べたら芝居なんて…と斜めに構えてしまっているとしたら、もしもそうであるとしたら、それは少し勿体無い事だと思います。
自分語りをするのは申し訳ないのですが、少し自分の体験を踏まえて話します。
1度目に見た時は本当に楽しめなかった映画を、誰かに見たいと言わせる事を目的として見直し、プレゼンするという遊びをした事があります。
この遊びから僕は、捉えようによっては楽しむ要素は案外どこからでも見つけ出せるのかもしれないと興奮した事を覚えています。
作品を楽しむ可能性が広がった事に喜びを覚えました。
この場合だと楽しみ方に特化した形になりますが、何をどう捉えるかは本当に自分次第なんだなと思いました。
これを僕は、自分の見識が広がったと認識しています。
もちろん、好きだと思えないものや、嫌いに感じるものを無理に好きになったり肯定的に捉える必要はないと思います。
でも、興味が持てなかったものを、諦めないでもらえたらいいなと思います。
なんだか説教臭くなっていたらすみません。
質問ありがとうございます。
良かったらまた質問してくださいな。
ちなみに質問箱はこちら