うわごと。

散文ばかりをまさに散らかしている。

『アダルト≒チルドレン』に寄せて。

ご無沙汰しております。こんばんは。こんばんは?

今何時だっけ、ああもうこんな時間か。

随分経ったな。

 

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あー、えーっと、はい。

表現集団式日 第三回公演『アダルト≒チルドレン』

無事に幕を下ろすことができました。

 

まだどっか、心がふわふわと漂ってます。

着地してなくて、

終わった実感もなんだか薄いままです。

 

今回の座組も本当に、良い座組でした。

楽しい座組でした。

気の良い人たちと舞台を作れるのは幸せですね。

 

 

今作、初稿があがった時は唸りました。

あんまり良くない唸り方でした。

なにせゴールが見えなかったからです。

 

大人って何か。

創作の行き着く先はどこなのか。

 

大きなふたつの問いに、答えられないままでした。

その答えがわかってたら、今の自分だって

こんな生活はしてないような気がして。

終わってみても答えは見つかってはいません。

それでも改稿を重ねて、追加シーン書き足して行くうちに、やりたいことは、見えてきました。

本当に、こうだったら良いのにというか

こうでありますように。

という祈りでまとまったかなと思います。

 

それでもひとつ、確かに言えることは

『それでも、また書く(創る)』

という結論にしたことを

後悔していないということでしょうか。

 

最初から答えなんてない。

最後まで答えなんてない。

それでも創る。

それでも進む。

それでも生きる。

 

そう言えることは、誇らしいなと思います。

 

どんなに時間をかけて、心を込めて創ったって

やっぱり完璧には至りません。

今回も、至らぬ点や後から気付いたこと

そしてお客様から教わったことも

たくさんありました。

 

ただ嬉しかったことがあって

それは、感想の中に批評や指摘はあれど

攻撃的な姿勢の言葉はほとんどなかったことです。

 

式日が創るものは、人を傷付ける要素も

たくさん含まれていると、自覚しているつもりです。

でもそれ自体が本文でも目的でもなくて

その先で、何かを想い、感じて、

考えていただければと

それを目指して表現しているつもりでして。

 

そういう、なんでしょう、平易な言い方ですが

優しく在ってくれたらいいな、みたいな想いが

少しでもお客様にも届いたのかなと感じています。

そうだったら嬉しいです。やっぱり。

 

それから、今回もたくさんのお客様から

ご自身の人生の一部を話していただけました。

 

誰にだってきっと、ひとつやふたつは

話したくないことも、後悔していることも

反省していることも、あると思います。

今作に触れて、そういう部分を明け渡していただけて

励みにも、学びにもなりました。

 

作品を作る上で、この体験や感想戦の時間があるのは

表現者としての冥利に尽きます。

本当にありがとうございました。

しっかりと受け止めて、この先の表現活動に

精一杯活かしていきます。

 

話したいことはたくさんあるのですが、ふたつだけ

野暮かもしれませんが言わせてください。

 

ハスミは、

ひとりだけ不幸になったわけではありません。

 

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これに関しては僕が表現すべきことですが

すべてのしわ寄せを受けて

その先でそれでもまた書くことを選んだこと

選べたということは、きっと

悪いことではないと信じているんです。

エンディングで白衣の中の服が変わっていたことに気付いてくださった方もいるかと思いますが

そうなんです。

その先でまた、今度は隠す為の白い鎧ではなく、必要な身なりとして白衣を着ていることで、何か伝わっていたらいいなと思います。

 

そしてもうひとつ。

今作の終盤で、カンコに託した言葉があります。

 

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「事件を止められる作家は、

人を救えるわけじゃない。

なのに厭うばかりだ。

考えなければ、楽だったから」

 

この台詞の中にある、"厭う"という言葉です。

 

知らない方は少ないとは思いますが

聞き慣れない言葉でもあるかな、と思います。

 

物語の中にも、歌の歌詞にも

『厭わない』という言い方では、

それなりに見聞きする言葉だと思います。

 

「厭わない」とは、「嫌がらない・構わない・労力を惜しまない・むしろ進んでする」という意味で用いられる表現である。「どんな苦労も厭わない」「自己犠牲を厭わない」という風に肯定的・前向きな表現として用いられる。

 

辞書によるとこんな説明が出てきます。

すると『厭う』とは

嫌がったり、惜しんだり、望んでやらない

というような意味合いになりますね。

 

『厭わない』はそれなりに使われていても

『厭う』はそれほど使われない。

これが、寂しいなぁと思っていたんです。

意味がわからなかったらすみません。

でも、僕はそう思っているんです。

 

何も言葉の知識をひけらかしたいわけではなくて。

『厭う』という言葉は、時に

心を守ってくれると思うんです。

 

生活の中で、疲れていたり、めんどくさかったり

気分が乗らなかったり、沈んでいたりすると

どうしても『やるべきこと』があるとわかっていても

なんだか上手く実行できないこともありますよね。

 

そういう時に、サボったり逃げたりすると

罪悪感が膨らんでしまうこともあります。

ひとつひとつは小さな罪悪感でも

たくさん集まるとそれらは膨張して

いつかは破裂してしまうこともあります。

 

人生の中には、サボってもいいこともあります。

何もかもとも、いつも大丈夫とも言えませんし

それこそ大人になると、ダメなことも増えます。

だけど後回しにするだけなら、明日やれるなら

今日だけは赦しても良いことは、あると思います。

それでも自分を赦すことって、場合によって

案外、ものすごく難しかったりするじゃないですか。

 

そういう時に、思い出してもらえたら良いなって

『今日は厭おう』って、肯定形の言葉で

上手に自分のことを赦しながら

生きていってもらえたらいいなって。

心を守る言葉として、皆さんの頭の片隅にでも

覚えていていただけたら良いなって

勝手ながら、そう願って託しました。

聞き慣れない言葉でも、作家という職業なら

口にしても違和感がないかなとか

そういう現実的な都合も踏まえた上で

敢えてその言葉を託しました。

 

どうか、皆さんの生活の中にも

『厭う』という言葉を添えて

前向きに、赦しながら、生きていっていただけたら

なんだろう、これすごく偉そうかもしれませんけれど

でもそうだったら良いなと思います。

 

最後になりましたが、改めまして

 

遠くからでも応援してくださった皆様

 

『アダルト≒チルドレン』

ご観劇の為ご来場いただいた皆様

 

力を貸してくださったスタッフの皆様

 

共に創り上げてくれたキャストのみんな

 

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一緒に踏ん張り続けた式日のふたり

 

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関わってくださったすべての皆様へ

 

本当に、ありがとうございました。

 

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少し間は空きますが、まだまだ見たい景色も

会いたい人もたくさんいるので式日はまた創ります。

 

またたったひとりの誰かを探しに行きます。

 

その時はまた、皆様ともお会いできたら幸いです。

 

これからも式日

出演者の方々や、スタッフの方々のことも

応援していただけたら嬉しいです。

 

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今後共、よろしくどうぞ。

 

それでは、次の作品でお会いしましょう。

 

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『ガラリ』に寄せて。

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表現集団 式日 第二回公演『ガラリ』

無事に幕を下ろすことができました。

 

創る側としても、本当に何度も考えさせられる作品でした。

鋭利な刃物だなって。

だから誰かを傷付ける事がないように、恐れながら。

だけど伝えたい事が伝えられるように、振り絞って。

 

進めていく中で、次第にこれは家族の形に限らない話をしているかもしれないと思いました。

人との関わりの中で、在りたい形のようなものがあって。

それは在るべき形とは違う事もあるし、もっと言えば、在るべき形なんてものは本当はないのかもしれないとすら思ったりもして。

 

生まれるという事以外、選ぶのはいつも自分だ。

だけど、選ぶのが怖い事は数え切れないほどある。

 

カッコよくなんかなくていいし、強くなんてなくていい。

向き合わなくてもいいし、逃げてもいい。

良い奴じゃなくていいし、ヘタクソでもいい。

それでも自分で選べていたら、その意志が尊いんだと思います。

そんな選択肢のせめてどれかひとつにくらいは

『ガラリ』が、選ぶ意志を支えられていたら良いなと思います。

 

世に放つ事で様々な反響がありました。

当然嬉しい感想ばかりではありませんでした。

誰かが、心の底から、苦しいくらいに共感してくれた物語だったのに、否定されるような形にしてしまってごめんなさい。

そんな気持ちになったりもしました。

だけどそんな感想も全部が、僕にとっては励みになります。

成長する機会を与えてくださって、本当にありがとうございます。

 

何より、涙を流したり、晴れやかな笑顔で、自分の人生の一部すらも話して、作品の感想を伝えてくださった方がたくさんいらっしゃいました。

本当に、ありがとうございます。

支えになりました。自信になりました。

式日が向きあってみたいと思ったものは、こんなにもたくさんの方に受け止めていただけるものになったんだと、安心しました。

 

書き出したらキリがないくらい、たくさんの感想をいただきました。

苦しんだり傷付いたりした方も少なからずいる事も、わかっているつもりです。

決して苦しめたかったわけでも、傷付けたかったわけでもないですが、その結果をまた否定できないのも事実で。

その上で、そういう方たちに対してできることは少ないです。

だけど忘れません。

全部はわかんないけど、だからこそこの目で見たものだけは受け止めて、また背負って次を創ろうと思います。

そんな形でしか、お返しできないんです。

 

 

改めまして、こうして形になるまで一緒に向きあってくださったキャストの皆さん、スタッフの皆さん、式日のふたり、皆々様に感謝です。

そうして形になったものを見届けに来てくださったお客様も、遠くから応援してくださった方々にも心からの感謝を。

関わってくださったすべての方々へ

本当に、ありがとうございました。

 

 

『ガラリ』を、価値のある作品として受け取ってくださった方々と同じように

いつか、貴方にとって必要な、価値のある作品を創れるように、人生とか、心とか、言葉にできなかったものを見つめて生きていきます。

 

また、たったひとりの誰かを探しにいきます。

こんな愚直な創作の道で、また貴方と出会えますように。

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『無神論』に寄せて。

こんばんは。

旗揚げを終えて、もう何日も経ちました。

何か書き残そうと思ったんですが、待っても待っても、本当に何も言葉が出てこない。

 

わいてきた時に、と思って数日。

結局、言葉は出てこない。

自分は今回に込めた想いを、板の上に置いてこれたんだろうか。

 

 

 

 

更に数日経って、ようやく少し出てきた。

なるべく野暮にならないように、書いてみようと思います。

 

 

振り返ってみれば、エゴにまみれた作品だったなぁ。

枯れてしまった自分と決別する為に始めた企み。

力を貸してくださったすべての方々は共犯者のようなものだ。

 

わかってもらえないものとして作り上げていったのに、関わってくれる人たちや、お客様の声を聞くにつれて、わかってもらいたかったんだなぁと、じわじわと実感していく日々でした。

 

とはいえ、髙木展とすら、わかりあえなかった。

キャストのみんなとも、少しずつわかりあいながら、思いっ切りわかりあえないまま、お互いを赦して見守るような日々でした。

それだって十二分に幸せな事だったと思います。

みんな、わからないまま僕の想いを自由に赦して置いてくれました。

 

新藤レイジとして、脚本に書かれるように役作りをしなくていいと。

自分のままで立ち、それを新藤レイジに落とし込んで完成させる事。

それが、僕が髙木から受けた唯一のディレクションでした。

正直怖かった。

自身を曝け出して、恥も外聞もなくぶつかる事は恐ろしかった。

本当は今でも怖い。

恥ずかしいと思っていた時期もあった。

対岸の人たちに笑い飛ばされた事もあった。

野次られ、揶揄され、否定されてきた。

こう在りたいと思う事が、思い続ける事が、こんなに難しくてしんどいのかって思ったりもした。

でも、どこまでいってもそうでしかなかった。

 

せめて何か伝われば、残せればという祈りは、自分にとっては確実に報われるものとなりました。

基準なんて人それぞれだとは思いますが、何も伝わらない内は、わかるとか、わからないとかって判断できないんじゃないかと思ってるんです。

その前提の中で、痛い程わかると言い切ってくださる方から、まるでわからなかったと言ってくださる方まで、その判断ができるレベルまでは何かを伝える事はできたのかなと、安堵したりしていました。

 

それがあるだけで、やって良かった。やれて良かった。心からそう思います。

 

話は変わりますが、様々な意見やアドバイスもいただきました。

成果と共に課題もたくさん与えていただけた事は大変有り難く、得難い機会に恵まれたと思っています。

 

生きる事を選ぶのは、難しいですね。

別に死ぬ事が簡単だとは思いません。

結局どちらも等しく重たい選択となって、無自覚であっても、そうでなくても、その選択を繰り返して皆生きている。

愛おしい事です。

 

思い残す事のない公演を目指してきました。

ですが、思い残す事がないと言えば嘘になります。

 

それで良かった。それが良かったと思ってます。

だから、だからこそ、また作ります。

式日はこれからも、表現活動を続けます。

 

もしこの結論が、ポジティブに映っているなら、良い事だと見ていただけるなら、皆さんが生活を続けていく事も同じように素晴らしい事だと思います。

少なくとも僕は、バカみたいにそう確信しています。

 

なんだか、何が言いたいのかさっぱりわからなくなってきてしまいました。

少なくともこの作品が、こちら側の人へ贈る”愛”になっていればいいなと思います。

そちら側の人たちにとっても、ひとつの”優しさ”になっていれば嬉しいです。

 

最後になりますが

無神論』に力を貸してくれたキャストのみんな、スタッフの皆さん。

応援してくださった皆様、劇場に足を運んでくださった皆様。

今回の公演に関わってくださったすべての皆様。

本当に、本当にありがとうございました。

 

また、新しい表現の場でお会いできたら幸いです。

これからも、よろしくどうぞ。

『Mum’s spot』に寄せて。

一週間と少しが経ちましたが

 

松菊×いぜるい〜あ合同企画

Mix.01 『Mum’s spot』

アドラステア

ロナルド

オリンピックに向けて

 

無事に終演いたしました。

 

まず、本格的な自粛期間の直前だったからとはいえ、最後まで敢行できた事、無事に終わった事を有り難く思います。

 

始まりは、佐々木一樹という男の一言でした。

今回の企画の発起人なんですけど。

彼が声を掛けてくれなかったら、こうして関わる事はなかっただろうと思います。

 

実質三つの座組を同時に引き受けるような形になりましたが、これはこれで新しい経験になりました。

 

集まった役者さんも実に様々で個人的には扱ったことない本だけでなく、演出としてご一緒したことないタイプの役者さんもたくさんでした。

 

公演をみんなで作り上げていく中で、作品からも、座組からも、結局コミュニケーションってなんなんだろうなって、そういう設問がずっと頭の中にありました。

 

ここ数年、演出家として現場を引き受ける度に伝え方について考えてきました。

優しさと甘さの境界線の見極めが難しく、熱くなってそれを見失っているのではないかと。

厳しさが優しさとして伝わるのはどこまでなのか、どんな言葉を選べば。

 

すみません、不粋で、野暮な話だと思います。

 

自分なりに精一杯の手を尽くして、言葉を尽くして伝えようとしました。

仕事だから、立場上、様々な理由はあったかと思いますが、スタッフさんも含めた座組のみんなは最後まで応えてくれました。

もしかしたらそれは、少しは信じてついてきてくれたのかもしれません。

だけど、心の中で、頭の中でどう思ってるかは結構どうでも良くて、行動としてそうであった事をとにかく有り難く思います。

 

いろんな事を考えました。

きっと座組のみんなもいろんな気持ちを抱えたと思います。

 

だけど、稽古場ではとにかく稽古して、たまに話し合ったり意見交換したり、時間を譲りあったりして。

 

三作品の上演、三つの座組のような形でしたが、結局『Mum’s spot』らしい雰囲気を持ったひとつのチームだったなぁと感慨深く感じていました。

 

図らずも、作品の中で向き合ったコミュニケーションや不毛な会話、心と言葉の一致不一致みたいなものって、座組の中にたくさん落ちていたなと思います。

本当に歪な座組でした。

他意はありません。ほんとに。ほんとですよ。

でも、それがひとつにまとまったのって、佐々木一樹という男の力なんだと思います。

 

発起人として、最初から最後まで、誠実に、そして事あるごとにみんなにお礼を伝え、力を貸してくださいと言い続けていたんです。

多分みんな、少なくとも確実に僕は、それに応えたくて、持てる力をすべて出そうと思って臨んでいました。

 

本当は脚本それぞれの話とか、話したかった事はたくさんあるんですけど。

考えてみたらこれが一番、核だったのかなと思います。

優しさと甘さの境界線。

優しさは、情熱や誠意の形になって届く。

そういう事もあるよなって、思いました。

 

作品の話があんまりできませんでしたが、少しだけ。

『迷惑をかけたらその分自分も傷付くし、相手にも傷付いてほしい』

『何でも楽しんで、ね。結局はそれだけですよ』

『でも、こんなに話せて、すっきりはしました』

各作品、僕が個人的に好きな台詞です。

願わくば、皆様にも光って届いていますように。

 

そうでないとしても

 

Mum’s spot 観劇の為ご来場いただいた皆様。

 

応援し、支えてくださった皆様。

 

スタッフ、演者、美術やフライヤー制作、作家として力を貸してくれたみんな。

 

劇場空間を提供し、サポートしてくださったGEKIBAさん。

 

最後まで読んでくださった貴方も。

 

関わってくださったすべての皆様。

 

本当にありがとうございました。

 

最後にお気に入りの舞台美術を添えて。

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痘痕も靨。

質問箱に興味深い質問が届いていたので、久しぶりにブログでお答えします。

まず質問はこちら。

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面白い着想ですね。

 

確かに、お芝居以外にも様々な場所へ行ったり何かを見たり聞いたりする事は価値のある事だと思います。

VRゴーグルなので、本物さながらに五感すべてを刺激する、とまではいかないかもしれませんが、それはそれで見識や見聞が広がると思います。

お芝居を10回観るお金を使えば小旅行にいけたりもするので、どこかへ自分で赴いて実際に体感するほうが良いかもしれません。

なんだかんだ言って、本物の体験が一番ダイレクトに自分の見識や見聞を広げられるかなと思います。特に見聞は。

 

ただ、それらの体験とお芝居を(10回)観る事のどちらのほうがという優劣はないのではないかと思います。

深海も宇宙空間も、言ってしまえば世界の果ても過去の世界もVRでは結局、どんなに本物の映像を使っても、どんなにリアルに描かれていても、映像として再現されたものです。もちろんそれを悪いとは言いません。素晴らしい技術だと思います。

お芝居もそれはそれで、台本を元に作り上げられた出来事であったり人だったり生活だったり、感情だったり。そういうものの再現です。

 

少し形は違えど、それぞれの再現の光景の中から何を読み取ったり感じ取ったり、どんな感想を持つかは結局自分次第なんだと思うんです。

 

確かに、残念ながら駄作と感じる芝居は存在しないとは言い切れません。

ですが、特別な光景に比べたら芝居なんて…と斜めに構えてしまっているとしたら、もしもそうであるとしたら、それは少し勿体無い事だと思います。

 

自分語りをするのは申し訳ないのですが、少し自分の体験を踏まえて話します。

1度目に見た時は本当に楽しめなかった映画を、誰かに見たいと言わせる事を目的として見直し、プレゼンするという遊びをした事があります。

この遊びから僕は、捉えようによっては楽しむ要素は案外どこからでも見つけ出せるのかもしれないと興奮した事を覚えています。

作品を楽しむ可能性が広がった事に喜びを覚えました。

この場合だと楽しみ方に特化した形になりますが、何をどう捉えるかは本当に自分次第なんだなと思いました。

これを僕は、自分の見識が広がったと認識しています。

 

もちろん、好きだと思えないものや、嫌いに感じるものを無理に好きになったり肯定的に捉える必要はないと思います。

でも、興味が持てなかったものを、諦めないでもらえたらいいなと思います。

なんだか説教臭くなっていたらすみません。

 

質問ありがとうございます。

良かったらまた質問してくださいな。

 

ちなみに質問箱はこちら

https://peing.net/ja/noimnotex?event=0

『うつくしくきれいなわたしたちのくに』に寄せて。

随分経ちましたが、

カラスミカ企画

『うつくしくきれいなわたしたちのくに』

無事に幕を下ろしました。

 

また観たいから、なんてスケジュールを調整してリピートしてくださるお客様もいらっしゃったりして

25席×4の100席を、皆様にたくさん埋めていただけた事を何より有り難く思います。

 

女性同士の恋愛描写だって本当は特別な事でも何でもなくて、注意書きも必要なく普通にできる世の中になったらいいなぁって思っていました。

実際に受け取ってくださった皆様も、ただそのくにをうつくしく捉えていただいただけで、偏見も何もなく、真っ直ぐ見つめてくださる方ばかりで、世の中の不確かな風潮はもしかしたら誰しもがそうであると思い込んでいるだけで、殆どの人が良い意味で気にしてすらいないものなのかなぁなんて、嬉しく噛み締めていました。

 

アンケート代わりのお手紙も、SNSのご感想もイラストまで、作品への愛に溢れるものがたくさんで、独特の気持ちになった事はまだ記憶に新しいです。

熱烈な感想とか、感動のまま書かれる感想って少なからず、有難い事に見てきたんですけど、そういうのとは違ったというか。

なんていうか、作品とか、カラスミカ企画そのものとかを、お客様自身が凄く大切に愛してくださってるんだなぁって勝手に思ったんです。

違ったらごめんなさい。

そういう、深い愛情みたいなものをご感想からこんなにたくさん感じる機会ってなかなかなくて、それがすごく新鮮だったんですよね。

本当に、ありがとうございます。

 

今回の座組は少人数で。

大きな座組が続いていたので、これも久々で新鮮でした。

密度と一緒にゆとりのある距離感だなぁと思っていました。

実は僕自身はみんなに馴染むのに少し時間がかかったりして。

でも最終的にはみんなのほうから近付いて来てくれるようになって、なんか気が付けば馴染んだなぁって感じでした。

やっぱりこう、振る舞い方に気を遣いますね、女性ばかりの中に男が一人って。

今回の題材を取り扱っておいて、女性とか男性とか言ってもって思う部分もあるんですけど。

始めから、紅一点ならぬなどと言っていたんですけど、実はこれには理由があって。

 

あ、もしかしたらこれ以降は早速、野暮な事になるかもしれません。

だいぶ時間も経ちましたけど、観劇後の余韻や印象を守りたい方は読み飛ばしてくださいな。

 

僕自身がなんていうか、性別の自己認識が曖昧なままなんですよね。

これは別に、ジェンダーアイデンティティに悩む方々に比べれば本当にすごく小さな、些細な違和感でしかないと思うんですけど。

緑一点って言葉を使うのをつい躊躇ってしまって、そんな書き方をしたんです。

果たして男と堂々と名乗っていいものか、みたいな。

 

そんな自分が、俗に言う”【普通】の男性”の役を預かる事は、実は結構勇気が要りました。

いや別に、今までも、預かった役はどれも男性だし、まぁこう、普通っちゃ普通だったんですけど。

今回はなんていうか、改めてそれを意識して、理解した上でポジションを取る事が重要な役だなと感じて。

あんまり気にしないように、触れないように、そっとして置いてきた自分の中と向き合うのにはやっぱり、少しばかり不安はあって。

 

肩書もレッテルも自覚も真逆な彼を、どう理解していっていいものか、なんて思ってたんですけど、蓋を開けばやっぱり男性とか女性とかシスとかトランスとかあんまり関係なくて、人生ってそれぞれにそれぞれなんかあるもんなのねって結論と共に、安心したのを覚えています。

 

話は変わりますが、それとは別に表現に携わる立場としてこの物語に戦いと生みの苦しみを見た事はやっぱり触れておきたいです。

嘘と本当、フィクションとノンフィクション、理想と現実、この狭間を縫って、バランスを保って、そういう部分の事、稽古にも作品にもたくさん詰まっていたなって。

こういう側面と悩みはほんとにあるなって。

でも、それでも僕は、崇高なものにも、難しいものにもなってほしくないなって思ってます、創作ってものが。

その根底にある”伝えたい”だけで、成立していてほしいから。

 

あと、これは本当に個人的な事でしかないし、お客様にはなんの関係もない事かもしれませんけど。

ヒナタアコという、敬愛する劇作家、そして演出家の復活を、板の上で祝福できた事を、嬉しく思っています。

 

伝えなくてもいいです、なんにもわかんなくてもいいです、ただ、おかえりって、お客様にも思ってもらえたら嬉しいです。

 

最後に改めて。

 

一緒に向き合ったアコちゃん、杏奈ちゃん、せりかさん、穂南、わかな。

 

写真撮ってくださったMao,uさん

 

受付手伝ってくれた中野。

 

場所を与えてくださった兎亭と、斉藤さん。

 

客席で一緒に観て、受け取ってくださった皆様。

 

応援してくださった皆様。

 

関わってくださったすべての方々へ、本当にありがとうございました。

 

最後まで読んでくれてありがとう。

それじゃ、またね。

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舞台歴

書ききれなくなってきたので。

 

2016年 5月 Domix Motion Comic Live 1 ビーボ役(アンサンブル主演)、僧侶役

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2016年10月 Domix Motion Comic Live 2“ファイヤーマン” トビー役(アンサンブル主演)

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2017年 2月 演劇ユニット Human Spice 旗揚げ公演『叫べ。』音響

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2017年 5月 Domix Motion Comic Live 3“Hungry Soul” 演出 舞台監督

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2017年 9月 Domix Motion Comic Live 4“交通事故鑑定人 環倫一郎” ヘンリー役

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2017年 11月 舞台『リコとマスカレード』 演出 舞台監督 照明

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2018年 2月 Domix Motion Comic Live 6“ZOMBIEMEN” 演出 舞台監督 広告代理店オーナー役

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2018年 6月 演劇ユニットHuman Spice 第三回公演 『上がれ』 服部アキ役

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2018年 6月 Domix Motion Comic Live 7“the Best” 舞台監督補佐 演出助手

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2018年 8月Lusso Café Harajuku コラボ企画 『ふたつ。』 企画 制作 脚本 演出 康太役(主演)

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2018年 9月Domix Motion Comic Live 8”サクヤコノハナ” 十喜弥役(アンサンブル主演)

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2018年 10月 舞台『マスカレードとカサンドラの吸血鬼』演出 舞台監督 主演 吸血鬼”K” 役

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2018年 11月 Spiral Moon第39回公演『トリックスター』赤石良則役

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2019年 5月 Domix Motion Comic Live 9 ”Paranoia” 演出 舞台監督

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2019年 6月 演劇ユニットHuman Spice 第四回公演『ここから。』木村コウジ役 (W主演)

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2019年 8月 T・ZONE主催 朗読公演『こんなはなし。〜星新一のはなし〜』 演出

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2019年 10月 三栄町Live Stage 演劇ユニット愚者愚者第二回公演『愛執罪。』 富岡裕介役

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2019年 11月 カラスミカ企画『うつくしくきれいなわたしたちのくに』滝口康介役

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2020年 2月 いぜるい〜あ 松菊合同企画 mix.01『Mum’s spot』演出

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2022年 9〜10月 表現集団 式日 旗揚げ公演『無神論』演出 主演 新藤レイジ役

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2023年 2月 Domix Live.11『アウターゾーン』演出

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2023年12月 表現集団 式日 第二回公演『ガラリ』演出 出演 月下陸役

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2024年 9月 表現集団 式日 第三回公演『アダルト≒チルドレン』演出 出演 ハスミ役

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