『ふたつ。』に寄せて。
Lusso Cafe harajuku コラボ企画『ふたつ。』
無事に終わりました。
語るまい、と思っていたのです。
語るまい、と思っているのです。
野暮になってしまわないように、細心の注意を払って綴ります。
それでも答えを手に取りたくない方はブラウザバックを。
なに、内容にはそれほど触れません。
特別な時間に満ちていたなと、それが一番大きいのです。
おひとりで来られた方も、見知らぬ人同士も、望む人は気が付けば仲良く話していました。
これってひとつの、演劇が持つ力なんだと思うのです。
興味だけで観に行った公演の後、キャストも関係者とも知り合いでなければ、もちろんひとりだから語り合う知り合いもいない。
面会の時間、なんとなく身内同士でできあがった時間の中には居辛くって、そそくさと立ち去る。
何度か経験した事があって、それはとても寂しい時間になった。
折角感動したのに、その後の気持ちはすぐに、息を引き取るように消えていく。
舞台だって、映画だって、それを観る時間はやっぱり少し日常から離れていて、そういう特別な時間だからこそできる交流もある。
作品についてじゃなくてもいい。自分の人生についてだって、昨日食べた夕飯の事だっていい。
今だから話せる人と、今だから話せる話をしてもらえたらいい。
明るくて楽しいヒューマンコメディを見たから、暗くて悲しい失恋した話ができる人だって、事だってあるから。
そういうものを見たかった。
確かに脚本を書き、演出をして、お芝居をしたけれども、僕はその後もセットでチケット料金だと思っていて。
チケット料金というより、テーブルチャージみたいな感覚というか。
好きなタイミングで帰れるけれども、帰るまでの”時間”を提供する事。
それは、思惑通り行ったんじゃないかなぁと、少なからず演劇が持つそういう力の一部は引き出せたんじゃないかなと。
その為に多大なる力をお貸しくださった
Lusso Cafe harajukuさんに、改めて感謝を。
オススメしていたカレーが生憎売り切れでしたが、皆さんも是非、また改めて食べに行ってみてください。
ついでにアイスも。笑
なるべく聞かれた事以外は答えないようにしていたいです。
誰にとっての疑問と興味が、誰にとっての野暮になるかはわからないので。
なので、TwitterのDMででも、何かあれば聞いてください。
皆さんの知る権利も知らない権利も、最後まで大切にします。
ただ、ひとつだけ、最後に言わせてください。
フライヤーは、僕が描いたわけではありません。デザイン案からたくさん打ち合わせしてとある絵描きさんに描いていただきました。
フライヤーに名前を載せなかったのはご本人のご希望でした。理由は敢えて聞いてません。
それはともかく。
会場でご覧になった皆様にとって、改めてこのフライヤーはどう見えるでしょうか?
ね?
最高の出来のフライヤー、伊達じゃないでしょ?
ご来場、そして応援していただき、ありがとうございました。
さて、少し長くなりました。
これはあれだね、あとがきみたいなものだね。
だから、あれよ、あの
あんま気にしないで明日も生きてください。
それじゃ、またね。