うわごと。

散文ばかりをまさに散らかしている。

『マスカレードとカサンドラの吸血鬼』に寄せて。

先日、無事に終演したマスカレードとカサンドラの吸血鬼

取り急ぎのご挨拶をして、打ち上げは喜びと達成感を大いに噛み締めて、今。

 

改めてご挨拶を。

Twitterをぽちぽちしつつ、あ、これあれだ。

文字数足りないやつだ。

と思ってブログに起こしました。笑

 

語るまいといつも思うんです。

だけど、今回は、語らせてください。

 

本当にたくさん、伝えたい事があるんです。

これでも割愛したほうなんです。

自分語りが多いです、苦手な方はこう、なんか

適当な感じで読み飛ばしてください。

それかブラウザバックで。笑

 

ご来場いただいたお客様から、抱えきれないほどの想いをいただきました。

 

泣けるシーンを泣けるように作る。

ビリビリくるシーンをビリビリくるように作る。

当たり前の事のようで、それは結構大変で。

 

キャストのみんなと微調整を繰り返し、作戦を練って見せ方を渡していく。

上手く伝わればいいな。感じてもらえたら良いな。

そう願ったたくさんのシーンがあって、終演後やアンケート、SNSや個人的な連絡まで

「あのシーンがこうで好きだった!」

「このシーンがああで凄かった!」

そんな言葉をたくさんいただいたんです。

 

”誰かの演技が”だとか、”演出が”だとか

そういう事を感じさせず、物語そのものを

それぞれの瞬間瞬間に流れている時間を

観て、聴いて、感じていただく事。

 

観劇にいらっしゃったお客様が、観劇を楽しむ邪魔をしない事。

役者にとって、僕は大切な事だと思っているんです。

 

鈴木健人が書き上げた

『マスカレードとカサンドラの吸血鬼』

という脚本は、魂のこもった1本でした。

素直に本が面白いんです。

だからこそ、それを邪魔したくない。

無闇に役者が際立つ事もなく、誰かが著しく足を引っ張るでもなく。

物語を純粋に感じて、楽しんでいただけるように。

 

そう思って、願って、みんなと歩いてきました。

結果的に、シーンとして観て感じた事をたくさん話して聞かせていただけた事で、願った通り届いたのかなぁと嬉しくなりました。

 

お客様に楽しんでいただくつもりで公演を行って、僕のほうが、もしかしたら僕たちのほうが、嬉しさをたくさんいただいたんです。

 

あたたかいお客様ばかりで有り難い事です。

こんなに幸せな事もなかなかないです。

 

 

みんな謙虚だから、あんなに相手の為に頑張っていたのにきっと言わないんです。

だから言わせてください。

 

演出家として渡した言葉を受け取って、全身全霊でお客様に届けてくれました。

もしも公演が素敵に見えたなら、それは全部、役者のみんなと、音響さんや照明さんの力なんです。

それらが目立たぬよう、観劇を疎外しないようにしたからこそ

陰になった彼らのその努力と輝きを、伝えたいんです。

偏に、座組のみんなのチームワークが非常に良く、自分ひとりだけで目立とうとせず、相手を引き立てようと取り組み続けたおかげなんです。

今回の公演の演出家として、この座組のキャスト、スタッフ含め、みんなが誠実で素敵な人たちばかりなんだと、自信を持って、声を大にして自慢したい。

 

当たり前の事かもしれない。だけどその当たり前の事を、最後まで誠実にやり抜いてくれていたんです。

 

そんなみんなのおかげで、たくさんの方に観ていただく事ができ、その上本当に嬉しいお言葉をたくさんいただきました。

 

主催、脚本の鈴木健人は

観劇後も、夢に見るくらいのものにしたい。

と言っていました。

『マスカレードとカサンドラの吸血鬼』

それを観て感じた何かを、夢に見ていただけたら。

演出家として、役者として、作家の願いを叶える助力ができていたら幸いです。

 

夢に見ずとも、何度も何度も思い出していただけるような、そんな思い出の観劇になっていますように。

 

最後に改めてお礼を言わせてください。

最後まで僕に花を持たせてくれた座組のみんな。

妥協できずに拘っても拘っても応え続けてくださったテクニカルスタッフのおふたり。

応援してます!とご連絡くださった皆様。

空間を与えてくださった千本桜シアターさん。

劇場に足を運んでくださった皆様。

関わってくださったすべての方々に。

そして、このブログをここまで読んでくださった貴方に。

 

本当に、ありがとうございました。